SDGsに対応した印刷発注を考えるなら。発注担当者が知っておくべき、サステナブルな印刷・製本方法。

印刷発注イメージ

あなたの会社の印刷物、SDGsや環境に配慮したものになっていますか?

SDGsロゴ

サステナブルな社会づくりの一端を担うため、SDGsや環境への配慮を行う企業が増えています。
今後、企業の社会的責任を全うするためには、SDGsへの対応は避けて通れないものになっているのです。

あなたの会社も仕入れ商品や原料をSDGs対応商品に変更したり、検討されていることでしょう。
ではあなたの会社の「印刷物」は、SDGsや環境に配慮したものになっているでしょうか?

SDGsに逆行している?従来のオフセット印刷の欠点とは。

事業活動を行う上で不可欠なのがパンフレットやチラシ、DMなどの「印刷物」です。
一般的に冊子やチラシを印刷する場合、オフセット印刷機が使われます。
長年印刷業界を支えてきたオフセット印刷ですが、実はSDGsの観点からはデメリットが多いのも事実です。

従来の印刷方式が抱える「ペーパーロス問題」

オフセット印刷機
オフセット印刷では必要部数以上の用紙が大量に必要となり、損紙が廃棄される「ペーパーロス」が問題となる。

現在の印刷業界においてはフードロス問題ならぬペーパーロス問題が深刻だと当社は考えています。
現在主流の印刷方式であるオフセット印刷において、業界で「ヤレ紙」「損紙」と呼ばれている大量に廃棄される紙が印刷のたびに発生しています。

印刷と環境・SDGsを考える時、インクや廃棄溶剤も大切ですが、この「ペーパーロス問題」も見逃してはなりません。

例えばカラー印刷の場合、最低でも200〜250枚の損紙が発生すると言われています。
チラシを100枚だけ印刷する場合でも、実際は300枚〜350枚の用紙を使うことになるのです。

非常に生産効率の悪い話ですが、色合わせや見当を合わせるためにはどうしても必要な工程であり、その段階で大量の損紙ができてしますのです。

この損紙はリサイクルされたり、他の印刷の色調整などに使われたりしますが、廃棄されるケースが多く、環境やサステナブルな社会づくりという視点で見ると、非常にマイナスであると言わざるを得ません。

今、仕入れ材料や商品も環境にやさしく、SDGsに対応したものが求められる中、従来のオフセット印刷ではそのニーズを満たすことが難しい時代になっているのです。

SDGsに対応し、環境に優しい「新しい印刷」の仕組みとは。

現在印刷の主流である「オフセット印刷」。
これがSDGsの観点からは決して優れたものでないことはお分かりいただけたと思います。
では、SDGsや環境に優しい印刷方式は他にあるのか?

その答えが、「オンデマンド印刷+PUR製本」による新しい印刷の仕組みです。

SDGsに対応した、環境に優しいオンデマンド印刷の仕組み

オンデマンド印刷機操作シーン
デジタルデータから直接印刷できるオンデマンド印刷機。損紙の発生や過剰在庫の抑制など、SDGsの観点からもメリットは多い。

「オンデマンド印刷」とは版を必要とせず、デジタルデータからダイレクトに印刷する仕組みをいいます。
従来のオフセット印刷で使われる「版」を必要としないので、必要な部数のみを印刷できるのが最大の特徴です。
色合わせや見当合わせが必要なく、オフセット印刷で発生する「損紙(ヤレ紙)」が発生しません。
1枚単位で印刷できるので、無駄に用紙を廃棄することなく、必要以上の在庫を抱える必要がないのです。

また、化学薬品を使用しない、作業時の消費電力が少ない等のメリットもあります。

「必要な時に必要な分だけ」印刷できるのがオンデマンド印刷であり、印刷工程で「版」や「損紙」を発生させませんので、SDGsに対応し、環境に優しい印刷方式と言えるのです。

オンデマンド印刷の詳細はコチラから

環境に優しい「PUR」製本とは?

PUR製本機
PUR製本機。従来の製本よりも開きがよく、強度の高い製本が可能。古紙リサイクル適正ランクAに分類される環境に優しい製本方法だ。

例えばパンフレットなどの冊子を印刷する場合、SDGsや環境に優しいオンデマンド印刷を使っても、製本工程が従来のままだと意味がありません。

製本工程でもSDGsや環境に配慮したものを採用すべきです。
従来の製本方式を超え、はるかに環境に優しく強度に優れた製本方式として注目されているのが「PUR製本」です。

従来の製本用接着剤は、不純物として古紙リサイクルの障害になっていました。
しかし、PUR製本の接着剤は、一度固まると高温の環境でも溶けないので、古紙回収においてパルプと100%分離が可能。日本印刷産業連合会の古紙リサイクル適正ランクリストで、最高のAランクに分類されています。

その他、従来の製本と比べ、加熱エネルギーが少なく、少ない接着剤で強度を高められるので、消費資源の軽減にも効果的です。
PUR製本は、省エネ・省資源の新しい製本方法なのです。

PUR製本の詳細はコチラから

オンデマンド印刷+PUR製本=SDGsに対応した最適な冊子

印刷・製本イメージ
オンデマンド印刷とPUR製本で作られた冊子。SDGsの観点からも、最適な印刷方式と言える。

冊子印刷の工程でのオンデマンド印刷とPUR製本の組み合わせは、現時点で最適な印刷・製本方式と言えるでしょう。

ただ、特にPUR製本では糊が固まるスピードが速く、作業効率が悪い等の理由で本格的に採用している印刷会社が少ないのが現状です。
しかし弊社では、SDGsや環境配慮の観点から、業界に先駆けてオンデマンド印刷とPUR製本による冊子印刷のノウハウを蓄積してきました。

オンデマンド印刷は、数千冊〜数万冊という大量印刷には不向きですが、100冊や200冊などの少部数の冊子印刷には最適な方法です。
なにより余計な在庫が必要なく、損紙も発生せず、SDGsや環境に配慮した印刷方式です。
一気に大量に印刷して過剰在庫を抱えるよりは、必要な分を少部数ずつ印刷するオンデマンド印刷は、SDGsの観点からも非常に優れた印刷方式なのです。

弊社ではオフセット印刷も取り扱っていますが、オンデマンド印刷の割合をさらに増やし、対応ロットも500冊、1000冊と増やしていきたいと考えています。

オンデマンド印刷では、カタログやパンフレットなどの冊子を1冊から「オンデマンド印刷+PUR製本」で行なっています。
SDGsに対応し、環境配慮型の印刷仕入れを検討されている方は、ぜひ一度お試しください。

「オンデマンド印刷+PUR製本」が注文できる弊社運営のWebサイトは、以下のとおりです。

弊社のSDGsの取り組みについては、コチラもご覧ください。

冊子だけじゃない!SDGsに対応した「バナナペーパー」

ここまで「オンデマンド印刷+PUR製本」をご紹介してきましたが、弊社では「用紙」にもSDGs対応を進めています。

その取組の一つとして「バナナペーパー」があります。
なんと、SDGsの17目標すべてにつながる用紙として非常に注目を集めている、フェアトレードの用紙です。

弊社ではこのバナナペーパーを使い、名刺をオンデマンド印刷しています。
SDGsの17目標につながる「バナナペーペー名刺」。
こちらもぜひ、お試しください。

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